胚移植後の日々(ET0~ET7)

胚移植当日をET0と数えるらしい。

以下、ET7までの体調の変化。

 

ET1(1月10日)

 体調に変化なし。

 午前中に日赤までお散歩をして、レストランで煮魚定食を食べた。

 汚い話だが、日赤までお散歩すると、日赤のトイレで必ずお通じが出る。

 15時に鍼灸院へ。

 院長先生の閻魔帳には、私は「ホラー好き」と書かれているらしく、

 毎回おすすめのホラー映画を聞かれるが、

 この時期にホラー映画はあんまり見ないしやってない。

【体温】36.79℃

【歩数】10,322歩

 

ET2(1月11日)

 体調に変化なし。

 相変わらずの快便。

 そして頻尿。

【体温】36.97℃

【歩数】7,923歩

 

ET3(1月12日)

 体調に変化なし。

 連休明けの仕事は辛い。

【体温】36.83℃

【歩数】8,532歩

 

ET4(1月13日)

 体調に変化なし。

 しいて言うならば、食欲旺盛。

 上司と湯島まで出張。

 仕事終わりに湯島天神根津神社にお参り。

【体温】36.84℃

【歩数】13,677歩

 

ET5(1月14日)

 仕事中に頭をぐんっと後ろに持ってかれれるような眩暈に襲われた。

 こわい。なんだったのだろう。

【体温】36.68℃

【歩数】7,068歩

 

ET6(1月15日)

 昨日の眩暈のこともあるから、今日は大事を取ってお休みする。

 軽い眩暈が続く(寝過ぎのせいかも?)。

【体温】36.75℃

【歩数】8,124歩

 

ET7(1月16日)

 なんだか下腹部痛。

 軽い生理痛のような。

「これはもしや着床痛?」と先走って、妊婦雑誌を買ってしまった。

 23日の判定日に妊娠判定が出たら、読もう!

【体温】37.15℃

【歩数】7,065歩

 

明らかにET5からの体調変化が著しい。

ET8以降は、フライングの日々が始まる。

 

 

 

 

いよいよ胚移植

さてさて、いよいよ胚移植

坊ちゃんと早起きをして、ガーデンプレイスにお散歩へ。

散歩をするとお通じがつるんと出る便利な体。

快便嬢王と呼んでほしい。

 

今日はお小水を我慢して胚移植に臨むことになるのだけれど、

快便と並行して頻尿嬢王でもある私には辛い条件である。

 

移植までは身体を動かして温めれば、子宮周りの血の巡りも良くなると聞いて、クリニックまでは小走りすることに。

…非常に疲れた。

そして、再びの便意。

どんだけ出るのだ。

 

クリニックについたのは予約の1時間前。

本来であれば、ここからトイレ我慢タイムに入るのだが、私にはちょっと早すぎる。

予約の30分前にトイレを済ませ、たんぽぽ茶をちょびちょび飲む。

おかげで順番になる頃には、ちょうどよくお小水がたまった。

 

まずは院長先生の診察から。

移植予定の4AAの胚卵胞を解凍したら、5AAに育っていたとのこと。

そして、アシストハッチングをしたら、今にも着床しそうな様子になったらしい。

その写真も見せていただいたが、確かに食い気味に自己主張している感じがする。

坊ちゃんの性格を濃く受け継ぐ子のようで、ちょっと笑った。

 

続いていよいよの胚移植

採卵の時と同様、順番が1番目だったので、ベットも1番。

着替え終わるとほどなくして呼ばれた。

やはり処置室は緊張する。

基本はAIHと同じ。

だけど、エコーで子宮内を確認しながらの作業なので、パンパンのお腹をギューギュー押される。

お小水が漏れちゃうかもしれないという焦りの中、あっという間に終わった。

モニターを自分で確認する暇もなく終わった。

「はい、OKです」という先生の言葉だけが救いだった。

 

クリニックを後にして坊ちゃんと向かったのは、西小山にある猫カフェ

おおいに遊んだ。

夜は六本木に移動してジンギスカンを食べた。

おおいに食べた。

歩行数も10000歩を超えていた。

 

 

胚移植までの過程

子宮内ポリープ除去の経過は順調で、生理痛も軽くなったみたい。

満を持して迎えるのが、胚移植である。

胚盤胞まで育ったのは、8個のうち6個。

グレードは以下の通り。

4AA 2個

4AB 1個

4BB 2個

3BB 1個

培養士さんの説明では、とても立派な卵ちゃんたちらしい。

これから一緒に頑張ろう!

 

ということで、生理2日目に受診したところ、

「自然周期とホルモン周期、どっちにします?」

と尋ねられたので、より確立の高いホルモン周期を選択した。

答えた後で「もしやまた、毎日注射か?」と怖気づいたが、

エストラーナテープを2日おきに貼りかえるだけだったので安心した。

次週の診察から膣坐薬も加わったけど、心配していたよりはすんなり入って負担も少ない。

 

この診察の時に、以前に自己注射講習で一緒だったお姉さんとまた会えた。

お互いの進捗状況を報告しあったら、なんとお姉さんはこの日が判定日でその結果待ちだという。

年齢を聞かれたので答えたら「えー!ずっと年上だと思ってた!」とのこと。

逆にお年を聞いたら「37歳です」と言われた。

…どんだけ老けてみられていたんだ、あたしゃ。

お姉さんのことをずっと年下だと思っていたので、こっちもびっくりだ。

そうこうしているうちにお姉さんが呼ばれ、帰ってきたら「妊娠してた!」とのこと。

そのときの顔がとっても幸せそうで、自分のことのように喜んだ。

「ここまで来るのに何年かかったか…」とお姉さんは感動に浸っていた。

お姉さんはチャーミングな癒し系だから、優しいママになるだろうな。

次は私の番だ!(と願う)

 

胚移植までに自発的に行ったことと言えば、よもぎ蒸しで子宮を温め、鍼灸院に通って体を整えた。

葉酸のサプリは毎日飲んだし、お灸もしたし、毎日7000歩以上歩いたし、カフェインを絶って黒豆茶タンポポ茶に変えたし、冷え取り靴下を履いて寝た。

頑張っているうちには入らないかもしれないけど、自分自身でやれることはやった。

自身を持って、胚移植に挑もう!

 

 

 

 

トラウマ、尿道カテーテル

ブログを更新しないうちに、物事はどんどんと進んでおります。

採卵後に待っていたのは、子宮内ポリープの除去。

これがまた、入院2泊3日の大変なものでした。

当日はなんの不安もなく、軽いお泊り感覚で入院しましたが、夕方の前処置でまず泣いた。

なんて痛いんだラミナリア。

夜中の下剤でまた泣いた。

なんてとめどないんだろう下痢。

手術当日の朝は浣腸が待っていたし、絶食だし、何時間も待たされるし。

手術中は全身麻酔で夢の中。

麻酔から覚めてからが本当の地獄。

まず意識がある状態で抜管。

のどが擦り切れたんじゃないかと思うくらい痛い。

そして、酸素を当てられるが、これがまた邪魔。

さらに、膀胱に管が入っていて、常に膀胱MAX状態。

最大の問題は、寒い。凍え死ぬ。

痛い喉をなんとか奮い立たせ「寒いです」と告げる。

病室についてもずっと震えがとまらない。

坊ちゃんに靴下はかせてもらう。

左手の甲に点滴が入っているので、やすやすと動けない。

明日の朝まで絶食なので、もはや寝るしかない。

が、夜は暑い。

せっかくはかせてもらった靴下も足で脱いだ。

定期的に看護師さんが様子を見に来てくださるが、いつも唐突なので驚く。

ゲリラ回診。

こんなに朝が来るのを待ちわびた夜はない。

ようやく朝が来て、おしっこ管を抜いてもらう。

なんという解放感。

「2~3時間はもよおさないと思うよ」と言われたけど、30秒後くらいにシャーと出た。

あとは早く退院できるようにリハビリ、リハビリ。

そして夕方になってやっと先生が診察に来て、OKが出た。

風のように準備を済ませ、いざ退院。

当初は退院して、そのまま出勤しようとしたけれど、それは体力を過信していた。

結局は次の日もお休みした。

もうこりごりな入院記録。

 

結果が気にならないはずがない

さて、だいぶ日が空いてしまった。

採卵日以来、クリニックには仕事の都合で行けていないので、最終的な凍結結果はまだわからない。

2日目に届いた中間報告は以下の通り。

 

採卵時 (D0) に成熟卵と判定された卵子の個数は10個です。

採卵の翌日、受精確認時 (D1) に受精したと判定された受精卵は8個です。

受精確認の翌日 (D2)、分割が確認された受精卵(胚)は8個です。

:5細胞×2個、4細胞×6個

 

確か採卵後の説明では14個採卵したと聞いたので、4個は未成熟卵だったのか。

今回は「SPLIT法」での受精を行ったのだが、受精しなかった2個は体外か顕微かどちらだったのだろう。

 

受精卵8個が多いのか少ないのか。

8個のうち胚盤胞まで進んで凍結できたのは何個だったのか。

それを知る前には、25日の大仕事を終えなくてはならない。

どうして毎年、自分の誕生日と大イベントが重なるのだろうか。

 

 

 

 

採卵

採卵日までの診察は1日おきにあったので、その都度仕事を休んだ。

でも、そのお陰で、おじいちゃん猫を看取ることが出来た。

おじいちゃんは最後まで頑張っていた。

私も見習わなければならない。

おじいちゃんを送り出した次の日が採卵日だった。

不思議と恐怖心はなかった。

全身麻酔の点滴が入ってきた瞬間は、なんとも不思議な感覚だった。

処置中は普通に夢を見ていたと思う。

内容までは覚えていない。

処置の終盤に「痛い!」と叫んだことはうっすら覚えている。

気付いたら、看護師さんに支えられてベットに寝かされるところだった。

朦朧とした頭で、スマホをバックから取り出して旦那にラインをしたけど、まったく文章になってなかった。

そこからしばし寝た。

が、すぐ目が覚めてしまった。

私の次に処置を受けた人は、隣のベットで気持ち良さそうに寝ていた。

自己注射開始

午後半休を取り、行ってきました診察に。

採血をし、その結果待ちの間に自己注射の講習を受ける。

グループ講習だったけど、私を含めて2名のみ。

一緒に受けたお姉さんは、きっと私より若い…と思う。

このお姉さんがちょっとおっちょこちょいの可愛い人だったので、場が和み、逆に自分は冷静に取り組めた。

練習用の生食の注射は、なんの恐怖心も、躊躇もなくできた。

針を刺すのも、生食を入れるのも痛くなかった。

私はちょうどこの日から自己注射の期間だったので、看護師さんの監視の下で一発目を打つことができた。

本番を見届けていただけるのは、非常に心強い。

が、明日から一人だと思うと心細い。

ただ、生食と違い、お薬の注射はけっこう痛い。

お薬を入れている間が痛い。針を抜いてからもちょっと痛い。

我慢できない痛みではないのが救い。

 

お姉さんは、私とはサイクルが異なり、明日から1日置きの注射になるという。

5日間毎日の私とはなんの違いがあるのだろうか。

はっ!年齢…。

 

次の日の朝、でぶまる(猫)に邪魔されないように、個室で注射の準備。

マニュアルを鬼のように確認しながら、ひとつひとつ取り組む。

やっぱり、針を刺すまでは特に問題ないけど、薬剤を入れている間がなんとも痛い。

頭に血が昇っていくのがわかる。

ちょうどお休みの日だったからいいものを、平日のドタバタした朝にもできるだろうか。